top of page
遥か昔、世界を作った神がいた
天使、悪魔、人間……
創世の神はありとあらゆるものを生み出した
しかし光が生まれれば影が落ちるのも必然であり
平和な時代は長続きしなかった
神は魔王と世界を賭けて長きにわたり戦ったが
人間の欲望を糧に増長する魔族に敵わず
神は倒され、世界は闇に支配されてしまった
魔族の支配する世界で、魔術を持たない人間はあまりにも非力だ
街を破壊され、大切な者の命を奪われ、怯えて暮らすことしかできなかった
暗黒の世がしばらく続いた頃、ある時1人の人間が立ち上がった
生まれつき不思議な力を有していた彼女は、これを使い魔族に立ち向かい
傲慢 憤怒 嫉妬 色欲 強欲 悪食 怠惰
悪魔が糧とする人間の七つの罪源を悪魔とともに封じ
弱体化した魔王をついに打ち取ったのである
人々は彼女を神の生まれ変わりだと信じ崇め、こう呼んだ
女神、勇者、原初の魔法使いと
bottom of page